~FCCテクノは福岡移住を支援しています。~
今日は、FCCテクノの東京との距離の取り方を纏めてみます。
東京はとっても、とっても魅力的である。
Blogを書いている私(代表)自身も、東京で10年以上働きました。職場は東京の中心のオシャレなビルで、ボロボロになるまで楽しく働いていました。そんな環境でしたが、兎に角東京は魅力的です。まず、多様な人が切磋琢磨して生きていること、日本の最先端を生きること、自分の中に取り込むことが出来るのが、一番の魅力であったと思います。
今でもその魅力はあるし、世界に誇れる都市だなあ、と思っています。
地方に戻ってきたのは偶然
そんな東京大好きな私自身が、地方に戻ってきたのは偶然です。
ある仕事で、会社の立て直しに九州に常駐で赴き、その際に住まいごと、移しました。それまでは、地方の仕事であっても、東京に軸足を置きつつ、週5~6日で出張する生活を続けていました。
改めて再生に赴くに際して、二つ考えました。
まず、月曜に出て土曜日に東京に帰る生活がバカバカしいのです。複数回、地方に赴く仕事を経て、ようやく気がつきました。そして、何より会社を立て直すとき、同じ釜の飯を食う重要性、地域のことを理解する重要性を何度かの再生において感じていたので、東京風ふかせてないで、地方にどっぷり飛び込まないとダメだなと思いました。
事業と社会は切り離せず、東京の言葉、文化ではなく地方に根付いた再生ができるようになりたい、と考え、地方に身を置くこととしたのです。休みの日にその地域で何が起きているかを知り、地域の生活に関心を持つ、それが人心掌握に繋がるのですが、当時はそこが理解できていませんでした。
当時、東京より西にいかない、と約束して結婚した東北出身の妻に相談(というよりお願い)し、九州に居を移すこととなりました。大反対されるかと思いましたが、寂しそうな顔はしつつも、文句も言わず、私の事を信じてついてきてくれました。そういう意味では、妻の思い切った決断が、今の私の働き方を支えてくれています。
地方に私自身が実際暮らしてみて
結果、地方に実際に暮らしてみる経験が、私の人生に大きなプラスをもたらしました。
特に、地方で生まれ育った私が、いつの間にか東京の真ん中の価値観を持っていたことに気づけたのは大きかったです。東京には東京の、地方には地方の流れがあり、共通する点も多々あれど、大事にしているものが違ったりすることもあるんだ、と当たり前のことを感じるに至りました。
関東圏の人口は約三千万ですが、残り9千万は逆に地方にいて、その関東圏にいる3千万人の中でも、都心に暮らす価値観は、良くも悪くも、更に偏ったものの見方なんだろうな、と改めて思いました。良い悪いではなく、偏りがある、ということです。
時間の流れからして違う
地方では、時間の流れ方からして全く違います。
とりわけ福岡には、豊かな自然と、恵まれた住環境・食文化があるので、仕事至上主義!って感覚がないのです。当然、皆さん一生懸命働かれていますが、それでも何か別の趣味があったり、仕事以外の二つの人生をお持ちでした。これらは当たり前なのでしょうけど、当時、18時間労働が当たり前、仕事で成果を出すこと is bestの価値観に染まりきっていた僕には衝撃的でした。
つまり、仕事以外に大事なものあるやん!と30代半ば前にして気が付くことができました。仕事以外に大事なことがある、頭ではわかっていたものの、実感としてなかったです。不安だし、常に働いてないと取り残されそうで怖いし、という価値観でしたが、あれ、意外とそうでもない?いろんな生き方ある?ということに気が付いたのです。
(もっとも、やっぱり三度の飯と同じぐらい仕事が好きなので、今も東京にいた時以上にハードワーカーですが・・・。)
自然に関心が生まれる
自分は田舎者のままである、と思っていましたが、東京の価値観で物事を見ていたな、と居を移して改めて気が付けました。
例えば、東京だと、なんとも思わなかったスーパーの鮮魚コーナーや野菜コーナーが面白いのです。立派な魚や野菜が仕入れられてるだけで、なんだかうれしくなるし、食卓が楽しくなります。東京にもおいしいものはたくさんあります。東京でしか食べれないものももちろんあります。が、当たり前の毎日がとても尊いものである、と改めて気がつきました。
(そして地方移住して大幅に太りました。だっておいしいもん・・・)
10年以上東京にいることで、なんとなくそのことを忘れていました。そして食に感謝するようになると、海や山に感謝するようになります。自分がそのような変化をしたのに大変驚きましたが、私にとってはとても重要なことでした。
人生の選択肢が大きく広がった
このような価値観の転換を経て、いろいろな意味で、人生の選択肢が広がりましたし、思ったより東京遠くないな、と思うようになりました。特にコロナ後は、東京ともリモートでつながりやすくなりましたし、福岡から東京も2時間程度で行けます。行こうと思えばすぐに行ける距離だし、何も東京いなくていいな、と心の底から思えるようになりました。
また、東京を客観的に見ることが出来るようになりました。未だに東京の働き方や東京そのものは好きですが、何もあんな狭いところで、中国の伝記に出てくるような4歳にして論語をそらんじるような天才が、狭い椅子を争う場所で争う生活って、私にとって本当に効率的なのかな、と疑問に思うようになりました。
言葉を選ばずに言うならば、東京の過密さってのは、ある意味異常なんだな、思うようになったのです。もっと正確にいうと、東京>地方である、といいたのいのではなく、地方にも高い視座を持った人がたくさんいます。ただ、東京から地方に赴任した私から見ると、そういった人が、より自分の人生を生きているように見えるようになっていったのです。
なんだか、価値観が確立されているなあ、他人の評価軸で生きてないなあと思える人との出会いが増えました。都心にいた時の私は、少し他人軸で生きていたように思います。
そういった意味で、地方移住は価値観の転換を進めることができたことが特に大きかったです。
地方暮らしの不安はないのか・働く場所はあるのか
よく地方移住、福岡移住の相談を受けた時に頻出する悩みは次の二つです。
(1)地方の会社選びが難しい。
兎に角よく聞く悩みです。
良くも悪くも、東京の大企業(特に上場企業)と、地場の企業のマネジメントプロセスは全く異なります。明確なオーナーがいて、ある意味では、資本家対労働者のような、原始的な資本主義が残っているように思います。
故に、私の周りで東京から地元九州、あるいはIターンで九州に行ってみたい!という人も躊躇することが多いのですが、「果たして福岡の会社で自分が働けるだろうか」を考えてしまい、最初の一歩を躊躇してしまうことが往々にしてあるように思います。
私の場合は、事業再生におけるマネジメントポジションとして赴任していたので、良くも悪くも働き方を自分でコントロールでき、かつ社内ルールなども改革できる立場にありました。ここは割り引いて考えないといけないと思います。
ただ、明確なオーナーがいること、それが良い面もあり、明確な意思決定者がいて、鶴の一声で会社が動くのは、オーナー企業の醍醐味であり、稟議に明け暮れ永遠に禅問答を続ける環境よりも、魅力的な面もあると思います。地方の中堅・中小企業こそ、各者、オーナーと合う/合わないが、出やすい、のですが、水が合えば、本当に働きやすいです。
なので、私の結論としてみては、地方の会社で働くには、代表と確り会ってみて、馬が合いそうであれば就職する、というのが大事であると思います。逆に言うと、代表に会えない、考え方が見えないのであれば、辞めておいたほうが良いでしょう。
(2)報酬が大きく下がるのではないか、という不安。
これは本当にケースバイケースです。
まず、大前提として、会社の看板>個人の実力であると、ディスカウントされてしまうのかもしれません。地方のほうがビジネス環境はシビアなので、給与については厳しく見られます。一方、稼げる力がある人は、報酬は維持できます。私の周囲でも東京並み(あるいは東京以上)のオファーをもらっている人が結構います。
まず、DXを含む事業転換や基幹システム更新、各種コンサルティング、デザインなどは地方であっても、東京との距離を適度に持ちながら進めていけば、十分戦えます。つまり、知識やスキルをベースとする産業は、地方で働くメリットがあります。また、東京に既にいるなら、東京の仕事を地方に持って帰って半分東京、半分地方という働き方も出来る時代だし、既にそういう人が何人もいます。
FCCテクノも、東京水準を意識してオファーを出します。何をしてきたか/どこで働いていたかよりも、今後何ができそうか、を吟味はしますが、特に若手で実績がある人には、ある程度魅力的な条件を提示できるように思います。地方だからこの金額でいいよね?は違うように思います。あくまで、稼げる人には、ちゃんとした待遇を用意すべきであると思います。
終わりに:後編へ続く
今回の記事は、長くなってきたので後編に分けます。後編では、実際に福岡に移住することが人生にどういう影響を与えるのか、あるいはその中で当社FCCテクノが皆さまにどのような機会を提供できるのかを記載していきます。
福岡移住はとっても魅力的です。
私たちFCCテクノは、福岡にありながらも、日本最先端の働き方が出来る会社を目指して日々変革を進めています。
就職でなくとも、カジュアルなお話だけでも結構ですので、私たちに福岡で働く魅力を説明させてください。ただの雑談でも結構です。実際のところどうなの?をリアルにお話できればと思います。良い点、悪い点も、ウェブで書けないこぼれ話をお伝えできればと思います。
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