こんにちは。先日、ふとしたタイミングに久々に紙の書類にサインを求められ、ボールペンを借りようとしたら、借りれませんでした。
今日はなぜボールペンが借りれなくなったかについて書きたいと思います。
ボールペンがなくなった理由
当社でボールペンが借りれなくなったのは次の4点が理由です。
・紙資料を原則禁止&破棄し、紙がない
・完全フリースーペースで固有の机がない
・そもそもリモートワークが多く人がいない
・どこでもホワイトボードを設置した
職員の仲が悪いってことではなくて、職場環境を変えてみた結果、身の回りからボールペンが消えました。メモもOnenoteとかnotionが多いし。
紙を無くして場所も固定しないと気持ちがいい
それぞれを解説してみます。どれも徹底してみると、とっても気持ちがいいです。(僕だけ?)
一つ目:紙資料を原則禁止&破棄し、紙がない。
まず、日々コストカットするために紙を辞めましょう、ではなく、自由に働く一環として、紙を辞めましょう、を徹底してやりました。
ただ、コストカットが第一命題でなくとも、ついでに紙資料をほぼ完全になくし、コピー機の印刷枚数までチェックしてみた結果、劇的に紙コストが下がりました。他にも、目に見えるコストとしては、文房具代が下がった・コピー代が下がったなどが起き、勤怠も紙だったので人事労務計算が楽になり、ワークフローも整い、人件費も下がりました。お客さんからいただくもの、お客さんに送付するものを除くと、社内業務では99.8%、紙がなくなっています。
紙も、業歴60年なので大型トラック何個分も紙資料が蓄積されていました。これも法定保存期限を調べ、極力60年分を破棄しました。(どうしても気になるものは、スキャニングして思い出として残しています。)
捨てる、という意思決定は、兎に角大事であったと思います。保存するスペースの削減も含めるともっと費用削減効果があるかもしれません。掃除とあわせて本社移転も行い、延床面積は半分以下となりました。
なお、この際、あまりにものの廃棄が出たので、FCCさん、捨てるの待ってくださいと業者の方に言われました。それぐらいのペースでモノを捨てました。
二つ目:完全フリースーペースで固有の机がない
FCCの本社は、フリーアドレスで、代表も含め、役職者も固定席と個室が一つもありません。荷物を置きっぱなしにすることを禁じています。新しいコミュニケーションが生まれるようにするのと、そもそも毎日ちゃんと机の上を片づけて帰ろうよ、というのを目標にしています。
実際、毎日片づけて帰るので、オフィスがきれいです。翌日別の人が使う可能性があるという配慮が生まれたように思います。これも地味に大きな変革です。袖机や固定のスペースを設けない分、机と椅子は綺麗なものにしました。全部コストカットに回すのではなく、一部を再投資に回しました。
また、個室を無くした効果もあったように思います。原則どうしても人前で話せないことは、会議室を予約すればよいので、固有面積も削減できましたし、何よりコミュニケーションがとりやすくなりました。一番いい場所は、一番働く職員が使うべきです。役員室もなくし、その面積を会議室や休憩室にする、おすすめします。
三つ目:そもそもリモートワーク
更に原則リモートワークに切り替えました。FCCでは、ハイブリットワークという呼び方をしています。
FCCでは、完全なリモートはあまり想定しておらず(もちろん、仕事の状況次第では認めていますし、そういう方もいます。)、リモートのほうが良いところはリモートを、出社のほうが良い場合には、出社を推奨しています。いずれにもメリット・デメリットがあるので、チームリーダーと各職員に働き方をゆだねています。
時間で勝負ではなく、考えた内容・時間、アウトプットで戦う姿勢を重視しています。ちょっと前までは全員出社が原則でしたが、使用していた端末を全て入れ替え、リモートで働くことも許可しています。
四つ目:どこでもホワイトボード
FCCは、ホワイトボードが大好きな会社です。議論する際には必ずホワイトボードを活用し、思考の前提を揃えます。前は、資料を作ったり、パソコンの近くで立ち話をしていましたが、今は直ぐに立ち上がり、誰かがペンを持ち、議論を主導するようになっていきています。字は書くし、手書きの柔軟性がうまく使えるように、手書きの良さは業務に取り入れています。当社も、最初はなかなかホワイトボードの活用が進みませんでしたが、いまではメモもスマホでの撮影に変わりました。
以上の4つをベースにして、働き方を変えた結果、職場からボールペンが減り、周囲の人から借りるのが難しくなりました。そもそもサインしないので、ボールペンもっていても、消えるボールペンでいいですしね。みんなサインできないボールペンになっていました。
これからどうするのか
このように4つの働き方を変えるのは、手段であって目的ではありません。
よく社内で、まず今までのやり方や考え方を手放し、ふさがった両手を開けることから始めよう、ということを話します。兎に角、捨てるだけ捨て、辞めるだけ辞め、そのあと新しい考え方を入れていこう、という進め方です。
僕たちFCCは、あくまで今までのやり方を一度整理して、そのあとに新しい考え方を生み、育てることを目的に働き方を変えています。まず働き方、考え方から変えてみて、土を作り、そのあとに何を育てていくかを決めていきます。
その際は、地方都市福岡の未来は、技術の動向は、エンジニアとしてコンサルタントとして生きるには?ということを、日々真剣に考えています。でも、まずは両手を空けていけば、きっと新しい未来がつかみやすいのではないかと考え、日々仕事と環境整備に邁進しています。その結果が、ボールペンの消失を呼びました。
僕たちは、福岡に根を張り、福岡とあらゆる場所で仕事をつなぎ、新しい価値観を生み出していきます。福岡で生きていく力をつけたい、60年企業の新しい一ページをともに作りたい皆様の参画をお待ちしております。一緒に地方に根を張っていきましょう。
当社採用サイト
DX相談会