FCCテクノ

自分の健康管理もできていなかった経営者が健康経営を実践するようになった理由2024.11.06

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こんにちは。FCCテクノ代表の西村です。
当社、DX認定に続き、健康経営優良法人2024の認定を受けました。
DXと健康の繋がりは、遠いように思いますし、健康経営というと、福利厚生が充実した大企業での取り組みのように感じられることが多いかもしれませんが、我々のような地方(九州・福岡)での中小企業こそ、健康経営への取り組みが大事なのではないか、と考えています。

■きっかけは自分自身の体重40kg増加、あきらかにパフォーマンスが低下

そもそも健康経営を始めた理由はいくつかありますが、まずは個人的な自身の振り返りが要因の一つです。
どういうことかと言うと、私(代表)自身が仕事だけでなく子の誕生などプライベートの変化もあり忙しさを理由に不摂生を続けて、体重が増え続け、結果的に5年で20kg、10年で40kg増加してしまいました。年齢にもよりますが、お子さん一人分にもあたろうかという増量です。
流石にまずいだろう、という自分自身の振り返りと、この不摂生により、私自身、フィジカル・メンタルのパフォーマンスが著しく低下しているのを感じました。
忙しくストレスがたまる局面においては、無性に高カロリーのものを摂取したくなり、睡眠は不規則、兎に角、寝る直前まで働き、起きた瞬間から稼働する状況で、職員から呆れられる状況でした。
睡眠が短いので、ただでさえ短気なところが更に短気になるし、集中力は欠くし、日々の活力も低い。そんな状況に陥っていました。
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■当たり前に100%だと思っていた健康診断、まさかの再検査受診率が46%

そんな中、管理部門の会議において、健康診断受診率や再検査受診率、あるいは、疾病発見率等の報告を受けたところ、健康診断受診率は98%ですが、なんと再検査受診率は46%と判明しました。
私だけではなくて、社内全体が、仕事は全力であたるものの、まるで健康管理できていない状況に気が付きました。当たり前に受けているものと思っていたものがそうでもなく、びっくりしたのを覚えています。
例えば、せっかく健康診断に行って疾病の元を把握できたのに、そのままにしている、そもそも忙しい人、受けてほしい人が受診できていない、など。そんな中でも大病をする人が出てくることを見て、日々の生活における予防の大切さを感じました。と、同時に、組織に対し、メッセージを出すならば、まず自分自身(私)から管理しなければ、と思い、徹底的に生活様式を見直すこととしました。
チームを率いている私が不健康である、というのも、「健康管理しようぜ!」というメッセージに対して、まったく説得力がないのです。これは変えなければいかんなと思うと同時に、ひょっとしたら、この不健康は私にだけ生じているのではなくて、会社全体の生産性を下げているのではないか、と考えるに至りました。

■効率的・効果的に経営したいから、ロジカルに考えて「健康経営」

以上を背景として、私たちにとっての健康経営とは、「何となく皆が健康であったらいいね、職員を大事にしたいね」という道徳に基づくものではなくて、効率的・効果的にお客様に対してバリューを提供していくためには、健康であることが重要であり、フィジカルのパフォーマンスこそが、メンタルにも影響するし、コンサルティングやシステム開発のような仕事の成果を左右するだろう、と、いうことです。
つまりは、「人道的組織」でありたいから、ではなくて、企業経営を極限まで効率化していくことを考えていくと、各自の健康は大事なんだと思います。その生産性向上によって、結果職員も幸せになるし、組織の健康度も高まり業績も上がるのではないか、と考えています。
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■奇をてらうものではなく、”当たり前”に健康を織り込む

その上で、健康経営に行くと、どうしても奇をてらった注目・話題性がある施策に行きがちですが、私たちは、基本に忠実であろうと思っています。
基本的な健康の考え方において採用したのは下記の3つの方針です。

・生活習慣に対する理解(運動・食事・睡眠の基本的な考え方の整理)
・無理のない生活習慣の転換支援
・最後は自己責任、変わる変わらないはあなた次第
順に記述していきたいと思います。

■生活習慣に対する理解(運動・食事・睡眠の基本的な考え方の整理)

まず、生活習慣に対する理解は、諸説あることは理解しつつも、大きな疾病の因子に多く生活習慣が含まれていることに着目しました。
会社で新しくイベントを始めるというよりは、各自が5%ずつでもいいので、日常の生活を変えていくための材料を用意することとしました。
たとえば、

・通勤時において一駅前で降りることのインセンティブ付け
・専門家を招聘しての生活習慣に関するレクチャーの実施
・スポーツクラブ・パーソナルトレーニング・ヨガ等の奨励
大げさにやりすぎない、ここが大事であると思います。できないことは極端な施策は、個人の主義信条とも絡んできますし、あくまで強制をしない、というのを大事にしています。

■無理のない生活習慣の転換

次に、無理のない生活習慣の転換についても、やたらと会社のイベントを実施したり、日常に運動を取り込んでいくことを強制していく、というよりは、そこは個人と会社である程度線引きをしつつ、無理なく生活習慣を変えれるように、会社の仕組を整えるようにしています。例えば、フレックスやリモートワークの活用で自身の生活と仕事を両立させやすくしたり、プロジェクトの切れ目では休みを推奨するような基本動作を組織の中に組み込んでいきます。
これは規定を作るというよりも、マネジメントクラスが率先して自らそのような健康を大事にした動きをしながらも、ハイバリューを出していく姿勢を打ち出していくのが大事であると思います。健やか、しなやかをキーワードとして、職員各自がしっかり考え、動き、発信していくということでしょうか。

■最後は自己責任、変わる変わらないはあなた次第

そして最後には、健康は紛れもなく自己責任である、ということを強く強調しています。例えば、典型的には禁煙などが対象です。喫煙は、合法的に認められた嗜好性の強い行動です。ここについては、肺関連の疾患を罹患するリスク等を伝え、ニコチン中毒との距離の取り方などはしっかり説明するし、補助などを検討しているのですが、ここは最後は各自の考え方に依存すると思っています。
健康であろうとするのも、そうでないのも自分次第であり、そのリスクは自分で引き受けてくださいね、ということを私たちの健康経営においては大事にしています。あくまで、FCCのビジネスをシッカリ立ち上げていくことが大事なので、健康は本来、会社で管理するものではなく、各自が自分自身の人生をよりよく生きるために意識するものである、というところはブラさないようにしていきます。
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■それからどうなったか

この取り組みを始めて、まだ日が浅く、どの程度生産性向上に寄与するのかは不明ですが、ジムやパーソナルトレーニングに通う職員が増えてきて、社内でもパーソナルトレーナーを呼んでのイベントを企画するに至りました。
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若い人こそ、健やかに生きる意識が強く、特に、20代は私たちミドル・シニアとの感覚は全く異なっており、QoLを高めていくことにとても大きな意義を感じているように思います。若い人に迎合していく動きをしようぜ、ということではなく、地方で労働人口が減り、若手が少なくなっていくことを踏まえると、DXや健康経営によって、職場の環境や雰囲気を柔軟に、しなやかにしていく過程は人材採用やリテンション向上においても大事なのかもしれません。
特にこのAIが破壊的に進歩する日常においては、論理や知識の価値が下がり、相対的に人の気持ちや、フィジカル・メンタルの健康の価値が高まるように思います。我々も、中小企業だから多少ブラックでもいいよね、健康は二の次でいいよね、ではなく、資源のない中小企業だからこそ、お金がなくてもしっかり取り組める、基本に忠実な健康経営を推進していきたいな、と思っています。
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