「慣性」から抜け出すための力
改革は勢いが必要です。慣性の法則を思い出してください。外から力が加わらない限り、物体はその場にとどまり続けるという法則です。
この慣性から抜け出すには、慣性を抜け出す力を、一気にかける必要があります。
改革は、このその場にとどまろうとする慣性からいかに脱するかの戦いです。この慣性から抜け出すには、初速が大事で、今一生懸命、あの手この手で、この慣性から抜け出そうとしています。「やっぱりFCCは昔からのFCCだな」と笑わせないように、僕らは先端を目指して会社を勢いよく変えていきます。
よく太った人が痩せる場合に例えるのですが、脂肪吸引は最も効果が出やすい外科手術です。
ただ、食生活をはじめとする生活習慣を変えないと絶対にリバウンドします。怪我が自然と自己治癒力で癒えるのと同じで、脂肪とは言え、体の一部なので、体は吸引前に復元しようとします。
FCCは今代表と株主がいきなり外部の若者に変わる、という外科手術を受けた状態です。
この状態から、内科的治療に移行していきます。
徹底改革
内科的治療とは、この1年を含む、残り2年、日々の行動様式、思考様式の改革です。過去を見ていると、最初の3年を乗り越えた会社は、必ず次のステージに行きます。今、FCCは3年のうち1年を使っています。残り2年の行動様式の変容、内科的治療の徹底がとても大きいと思います。
徹頭徹尾、爪の先、髪の毛一本まで変革していきます。それぐらいの覚悟で仕事をしなければ、会社など到底変わりません。ここがとにかく大変で難しいのです。
外科は患部を切ればよいのでわかりやすいです。しかし、内科的治療はなかなか成果も見えにくいし、兎に角つらい。色々なしがらみと、過去から続く慣習と戦っていかなければならないし、そして何より、各自が潜在的に持っている「安定したい」という慣性と戦わなければならないのです。これは人間の本能に逆らう行動なので割とつらいです。
ただ、今後も、考え方・社内での動き方、コミュニケーションの取り方、まだまだアップデートしていきます。なにせFCCは
ゾンビから、福岡で持続的に生きていく組織に生まれ変わるのですから。
極論すると現状維持で、その日その日を生きていくぐらいなら、今すぐ会社を解散して閉じたほうがよいとさえ思います。これは本気です。
自分たちが居たい会社は、自分たちで作る
僕が代表をやるからには、誰もが憧れるエクセレント・カンパニーを目指していきます。
兎に角、最初の3年でいかに、これまでのゾンビ化していたFCCから離れられるかです。次の2年で、どこまで変われるかが、僕たちの今後を決めます。
なので、みんなで挑戦して失敗しましょう。その失敗を乗り越えて、新しいFCCに生まれ変わっていきたいと思います。
まあ、3年と言わず、5年、10年ちゃんと続く会社にしていきたいのですが、改革のためにはこの3年の動きがとても大事です。
とりあえず、当面は走り続けます。自分たちが居たい会社は、自分たちで作るのです。他人に自分の人生を委ねず、各自それぞれ環境を作っていきましょう。それができるようにしていきます。
究極的にいえば、僕の思惑にさえも、左右されず、自分の人生は自分で決めましょう。
DX相談会