2021年より、FCCテクノは役員・幹部職員も含めて、キャリア採用を活発に進めています。
会社を再興していくに際し、広く人材を募り、新しい考え方を取り入れるためです。エージェントに紹介を依頼をしたり、実際に数十名、面談を行いました。立派なキャリアを持たれた方にもたくさんお逢いしました。
今日は、キャリア採用をどのように進めているかを書きます。
当社の面談は自画自賛なのですが、結構盛り上がることが多く、どのように面談を進めているか、お話します。
相性重視
何度も会ってお互いを知り入社していただくFCCテクノは、面接の回数も、合う人数も多く設定しています。必ずこの人と同じ飯を食えるか、半分冗談ですが、キャンプに出掛けてキャンプファイヤーを囲めるか、を基準に考えよう、としています。実際にキャンプに行くわけではないのですが、炎を見ながら、「実は私ね・・・、、」と切り出すことが出来る人なのか、これを大事にしています。(なんだそれ。)
ただ、まじめな話、これはお互いよく見極めるべきであると思っています。求職者の方も僕たちFCCテクノと確り相性が合うかを特に重要視しています。時間はかかりますが、この過程で入ってきてくれた人は、とても良い働きをしてくれていますし、組織文化をよりよくしてくれていると思います。
リスクを伝えつつ、お互いを理解する
また、要職に付かれる方には、必ず会食を挟むようにしています。
コロナでなかなか制限がありますが、お互いに考え方を知り、良い点、悪い点をしっかり把握して、求人票や、ジョブ・ディスクリプション(職務内容)に書いていることを成しうるか、そして、その職務内容が求職者の方にとってもしっくりくるものであるかを確り見極める場を設けます。仕事の話もそうですし、プライベートの話も(少し)打ち明けながら、お互いの興味関心を理解していきます。
このような採用は、時間はかかりますが、僕たちFCCテクノは、今の会社のカルチャーを大事にしていて、その中に加わってくれる人をゆっくり着実に探すようにしています。リスクはきっちり伝える。キャリア採用においても、良い点だけではなく、自分たちの懸案点をしっかり話すことを行っています。
正直に言うと、2021年から新しく事業を立ち上げなおしていますので、その過程には苦労が続きます。失敗も多々生じます。新しい技術を使える人も少ない、新しい事業に挑戦する機会も少なかった当社からすると、毎日転びます。60年続いているので盤石でしょう、とお話されるのですが、そうではないのです。何に苦労していて、どういう状況にあるのか、この点もしっかりお話します。
福岡の地で自由に活躍したい人が出入りする集合体
共に成長し、福岡の地で生きて行きたい人が集まるようにしていきたいと思います。僕たちFCCテクノは、会社とは幻想であり、究極的には、単なる法律上(会社法)の箱に過ぎない、と考えています。自分の力をつけ、福岡の地で自由に活躍したい人が出入りする集合体である、と自分たちを定義しています。言葉を選ばずに言えば、どこにでも行ける人が、あえてFCCテクノを選んでほしいのです。
そのためには、当社に来ることにより得られる機会をしっかり伝えるとともに、中で出来ていないこと、挑戦していること、課題であることは率直に伝えるようにしています。その上で入社したい、と思える人が僕たちFCCテクノにおいて、明日を共に作る仲間であると思っています。
中途採用者には多かれ少なかれ適合していくフェーズがあるもの
スキルかハートかであれば、最後の判断軸は、ハートであると思っています。
スキルは、半年もすれば身に付くし、即戦力は転職市場にはなかなかいらっしゃいません。多かれ少なかれ、適合していくフェーズがあります。また、転職によって、前職で持たれた、社内の見えない蓄積された力(社内信用力、とでもいいましょうか。)も半減してしまうため、最初は思うようにスキルを発揮できないように思います。
また、スキルは入社時点で判別しにくく、プレゼンテーションのテストや、プログラミングのテストも難しいため、事実上、職務経歴書から推測するよりほかはありません。大事ですが、最後はえいやになりがちです。
自立した人間が作る共助コミュニティ
他方で、ハート(考え方やあり方)も見極めが難しく、なかなか当たらないものだと思っています。
著名な経営者と話していても、面接で当たる確率は、良くて半分、標準的には1/3程度である、とお話を受けます。それほど、在り方や目に見えないハートを測定するのは難しいのですが、僕たちFCCテクノの判断基準の一つとして、「採用する人のためなら、既存の職員が多少割を食ってもいいな、損してもよいな、と思える人であるか」を大事にしています。
どういうことかというと、組織運営を行っていくと、全員が得をすることはなく、一部の利益を別の人へ回すことになることもあり得ます。例えば、おなかがすいてどうしようもない時、パンが一つしかなかったら、そのパンを分けなければなりません。
でも、人が増えるとこのパンの分け前は当然減ります。新しく入ってきてくださる方が一人増えていたとしても、自分たちが本来食べられたはずのパンを分け与えることが出来うる人であるか、そして今いるメンバーも、パンを分け与えうるだけ、お互いを信頼できているか、という判断基準は大事であると思います。
FCCテクノは、自立した人、福岡で二本足で立って生きる人を集めていますが、セルフィッシュな人を求めているわけではないのです。自立しているが、困った人を見たら、自分が割を食ってでも、自ら手を差し伸べることが出来る、というのは両立しえる、と考えています。福岡はとても発展していますが、一歩街を出れば少子高齢化が進む地方都市です。光と影が同居しているように思います。
そのある意味、厳しい環境下で、しっかり今後も、職員一人一人が、20年、30年、あるいは50年、100年と生きて行くには、各自自立を促しつつも、一つのパンを分け合うような、共助モデルで会社を設計していくのが大事であると考えています。
以上より、FCCテクノは、自立した人間が作る共助コミュニティを形成できたらな、と思い、人を募っています。ビジネスであるので、スキルベースでもちろん対応していきますが、そういう観点でお話しますので、お仕事の話以外も多岐に渡ってお話します。もちろん、ビジネスライクに会社説明だけすることもできます。そういう会もあります!
まずはお気軽にお話からでも
転職を考えたり、新しいキャリアに迷われてる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
面接試験、というよりも、まずはお互いを知り、キャリアの悩みを話す会を設けたりしています。お話を聞かせてもらった上で、お互いを知り、別の会社でキャリアを歩まれたほうがいいですね、という話で盛り上がることもあります。だいたい、面談は1時間から1時間半程度、盛り上がり、お話してよかった、変わった会社ですが、魅力的ですね、とか、不安定でまだまだ発展途上ですね、など、いろいろな感想を頂け、僕らとしても自分を見直す良い機会となっています。
いまは転職しなくとも、将来今とは違うキャリアを考えている方、老舗の再興を一緒に成し遂げたい方、そして、福岡の地で共に生きて行きたい方、いろんな人を集っています。老舗の再興は難しいですが、とてもチャレンジングで面白いです。まずはお話からでも、皆さんの参加をお待ちしています。
なお、面談希望は、当社採用サイトフォームよりお願い致します。どうぞお気軽にご連絡をお待ちしております。
当社採用サイト
リクナビ